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世を益し、人を利する(渋沢栄一)

2020.02.23 Sunday

 

JUGEMテーマ:日常

 

渋沢栄一(天保十一年・一八四〇〜昭和六年。一九三一)は、明治のトップリーダー。その生涯において五百余社の企業設立に関係し、さらに五百余の社会事業を設立している。当然の事ながら、自ら財閥形成に積極的に取り組んでいれば岩崎弥太郎の三菱財閥をはるかに上回る規模の大財閥を形成できたとみられているのだが、渋沢栄一が形成した旧渋沢財閥は渋沢倉庫を中心とする小規模なものであった。

渋沢栄一は、自らが大財閥を形成することを道徳に反するものと厳しく拒否し続けたのである。前掲の言葉はそうした自分の歩みを振り返ってのもの。次のように語っている。

「私は、若(も)し物質的の成功者たるを希望していたら、或(あるい)はある程度の富豪になれたかも知れない。だが、このような事は私の良心の許さない所であったし、また私には世を益し、人を利するということを標準として、自己の利害などを考えているいとまはなかった。私が若し物質的に富もうとしていたら、失敗を招いていたかも知れなかった」

渋沢栄一がグランド・オールド・マン(偉大なる大長老)と敬愛された所以だった。

 

2月23日、商いの心一日一言の言葉です。

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